啓発本やサイトにピンとこなくなったわけ。
常に人生に迷いがちで悩みがちなオレは、昔は啓発本を読みまくり、ここから抜け出せるヒントがないか探したものじゃった。
今のオレを見てるんじゃないかと思うくらいよく分析していて、積極的なアドバイスものっていて、本を読み終わった後は、もう幸せになる方法はわかった!と希望に満ちていた。
何かを書き出してみる(好きなこと、現状の問題点、自分に関するあれこれなど)というのは形は多少違ってもたいていの本には書いてあり、オレは張り切ってノートを用意して、本に書いてある通り、自己分析をし、あれこれと書き出してみたものだった。
そして今‥
同じようなことを書いた、最初の数ページが埋まったノートが引き出しに山ほど(^▽^;)。
そして現状、何も変わっていない。
あの、本を読んでいた時の輝ける希望はどこに行ってしまったのだ。
やる気を出したくて、まだときどきその手のサイトを読んでみるが、もう全然心に響かない。
どこかで読んだようなことばかり。
そう、オレは啓発本を読みすぎてしまったのかも(⌒▽⌒)。
啓発本はたくさん読むものじゃない。
啓発本やサイトが個々人の人生を解決してくれるもんでもない。
その本の作者は作者だし、自分は自分だからだ。
才能もパワーも環境も性格も、持っているものは全て違う。
同じようにできないのは当たり前。
オレにとって啓発本は
「オレの人生を変えてくれる」ではなく、
「途方に暮れていたオレに一瞬、希望を与えてくれる」
という、つかの間の飴玉みたいなものだったと思う。
甘いものが欲しくて、次々に手を出す。
食べている間は、幸せ。
自分の人生を変えたいはずが、本に没頭することで、その間中、一種の現実逃避をしていた。
本を読まなくてもわかっている。
一番大切なのは、自分で決断する勇気だ。
決断した人生をよりよくしていこうとする決意だ。
どんなことがあっても、何を言われても、くじけず明るく生きていく姿勢だ。
書いてみてわかったが、オレは真逆な性格だな。
決められず、いつまでも悩む。
自分で決めた道がいつも間違っていた気がしてくよくよする。
人に批判的なことを言われるとすぐ挫ける。
むむむ。
これって変われるのだろうか?
しかしそうやってクヨクヨしているうちに、いよいよチャレンジするのには厳しい年齢になってきてしまった。
もうこのままでいるしかないのか?
でもこのままでいられるのか?
思えば5080問題のひとたちも、同じような焦燥感を常にどこかにもって生きているんだろうと思う。
身動きとれない、でももはや、へたに身動かない方が身のためかもしれない、というどっちつかずの気持ち。