どうしてもやらなければならなかったこと。
ひとは、周りから見たら
「急にどうしたんだ、お前?」
と、びっくりするような行動に走ることがある。
若い時ならともかく、中高年になってからそんなふうになるのだ。
ものすごく真面目だった人が急に女遊びに走る。
良妻賢母の典型みたいだった専業主婦の人が、還暦過ぎてから離婚を決意する。
順風満帆のエリートが急に怪しげな宗教にハマる。
安定した職業を捨てて、たいして才能があるとは思えない(失礼)絵描きになる、とか言う。
(オレがびっくりした事例( ̄◇ ̄;))
はたからみたら、本当に愚かに見える。
そのまま行けば、平和に穏やかに過ごせるのに。
馬鹿馬鹿、考え直せ!
しかし決心は固く、他人の言うことにいっさい聞く耳持たない。
客観的に見たら、絶対今までの生活を続けていた方がいいのだ。
もうわかりきったことなのだ。
それなのになぜ‥
しかし、自分も歳をとってきてわかってきたような気がする。
多分、はたからみて恵まれているように見えても、本人の中にはもやもやするものがずっとあったのだ。
何か違う、変えたい、変わりたい、と思ってもなんとなく今日まで来てしまったのだ。
それで、残り時間がみえてくる中高年になると、
「このままで終わっていいのか?」
と本人の中で危機感が強くなっていき、ついに、はたから見ると突飛な行動にでる。
どう考えても、そっちの道のほうが茨の道なのに。
もうここまで来ちゃったんだからそのまま行ったら?
と周りは思うが、そしてもしかしたら本人もうすうす予感しているのかもしれないが、
それでも、その人にとっては必然性があることなんだと思う。
どうしてもやらなければならなかったこと。
茨の道だとか、先行き不安とか関係ねえ!
はたからは理解不能だけど、ばかだなあと思うけど、やっぱりそうしなければいられない何かがあるんだろう。
もうそれはそれで、その人にとっての正しい道なんだと思う。
ただ一つだけ言えるのは、やりたいことは早いうちに思い切ってチャレンジした方がいいということだ。
どう転んでも、まだ時間はある。
やり直しがきくのは大きい。
へたに悟ったふりをして、若い時小器用に生きようとすると、歳取った時にきっと後悔する。
あるいは、急に周りが驚く突飛な行動に走るであろう(⌒▽⌒)。