コロナは真実をあぶり出す。

コロナは真実を炙り出す。

厳しい真実と向き合って、日々うつが深くなっていく。その反面、言い方は難しいけれど‥

今まで見ようとしなかった真実、見えなかった真実が次々とクリアになっていくことに、爽快感のようなものも感じている。

それは、やっぱりみたくなかった真実なのに(^◇^;)。

 

本当はどうなんだ。本当のところはどうなんだ。

真実が知りたい。

 

というのは、いつも自分が望んでいたことだった。

 

知りたいのは、本当の自分の気持ちであり、身近な人の気持ちであり、もっと遠くの偉い人やお金持ちたちの気持ちだった。

世の中の仕組みやからくり、世界の仕組みはどうなっているのか。

そもそも生命っていったい何だろう。生きていて意味はあるのか。

こんなとるに足らない自分が、生きていていいのか。

 

いろいろな疑問が日々自分の中に渦巻いていたが、真実は何重にもくるまれていて、世の中の流れは早すぎて、よく考えている時間がなかった。

その上、口のうまい人というのはたくさんいて、真実じゃないことを真実っぽく話す。それぞれ自分の正しさを降りかざす。そして無数の情報に真実は埋もれていく。

 

なんだか、何もかもが過剰で、何もかもあるように見えるのに薄っぺらで上っ面、のような気がしていて、ずっと心の中でイラついていた。

本当のところが知りたい!

立ち止まって考えたい。

でもそれは無理なんだろう、と諦めていた。

 

コロナは、平和な日本でぬくぬくと生きてきたオレたちに、初めて生命の危機を生々しく感じさせた。

命が危ない、なんて時になって初めて色々なことが見えてくる。

カッコつけてる場合じゃない。それぞれの真実が明らかになっていく。

本能的に保身に走る。その度合いで各々の人間的な度量がクリアになる。

どれだけ人のために動けるか。その度合いでその人の本当の気持ちがクリアになる。どこまでが本当に大切な人なのか?その範囲が広ければ広いほど、その人は尊い人なんだと思う。

 

何かことが起こると、行動せざるを得ない。

その時、言葉で覆い隠されていた真実が、シンプルに、力強く明らかになる。