永遠の少年。

今日ぼーっとTVをみていたら、この間75歳でエベレストに登頂した三浦雄一郎がでていた。常に何かに挑戦している彼は、まるで老いを感じさせない。
彼のお父さんも息子もスキーヤーなのだ!
みているうちに、前に読んだ三浦さんのお父さんの本を思い出した。
これは名著!
この本を知らない人がいるかと思うとちょっと気の毒に・・←いつもこれだな(~o~)。


題名は「101歳の少年」。
三浦雄一郎のお父さんは101歳まで現役スキーヤーだった。
この本はそのお父さんの今までの人生や日常や考えたことを綴っているエッセイだが、これが驚くほど瑞々しい。文章も上手で、読んでいると心の中に青空が広がっていくような気がしてくる(~o~)。


この人は凡人とは違うすごい人だけど、言ってることが普通で謙虚で、そこもまたいい。
この人のユカイなところは、何でも工夫してしまうところだ。



骨折してトレーニングができなくなれば、骨折した部分をつかわなくてもできる体操を自分で考察し、顔にシワがでてくればシワのばしの体操を考え(~o~)、スキー板もぴったりくるものがなければ、自分でさまざまなものを使って改造を試みる。
なにごとにも好奇心旺盛。
転んでもただでは起きない。
そういった姿勢が彼をものすごく楽しそうに生き生きと見せている。



そうか、なければ作ればいいんだな。



もしかしたら当たり前なことを、オレはこの本を読んで気づかされた。
永遠の少年(いい意味で)、っていうのは彼のような人のことを言うのだろう。


終わりのほうに彼の考え方が書いているところがある。



「苦しみも悲しみも自分の心の中のできごとです。
苦しみや悲しみを自分の中で消化するには時間がかかることもありますが、いつかは必ず違う喜びがめぐってきます。
毎日の暮らしの中でひとつずつできること、今日達成したことを数えていくことです。
わたしはそうやって101年の歳月を生きてきました。」



101歳の説得力(^o^)。


前に(100歳近くのとき)、敬三さんの滑りをみたプロスキーヤーが、
「どこにも余計な力が入っていない。ああいう滑りをするのは実はとても難しい」
とコメントしているのをみたことがある。


滑りと同じように、生き方にも無理な力がはいらない、自然体で生きた人だったんだろう。
ああいう偉人にはなれないが、ああいう考え方で生きていけたらいいなあと思った。


101歳の少年

101歳の少年