オレはそうならない、と言ったらそうならないのだ。

あの秋葉原の通り魔の事件で、ちょっとひっかかってることがある。書くのは難しいけど。


周りの人に聞くと
「なに考えてるかわからん。まったく意味不明」
「気持ち悪い」
と、ぜんぜん気持ちがわからん、一片の理解もできない、完全に狂った人、許されない人、と言って話は終わるのだ。
自分とは全く別の種類、宇宙人のように考えている。



オレもありゃ極端すぎるし許せんと思うけど、でもそんなやり場のない怒りとか絶望感にとらわれてしまう気持ちは実はすごくわかるのだ。
でもそんなこと言い出したら、変な目で見られそうで言えん。



一生懸命働いてもいつクビを切られるかわからない、派遣社員の不安な気持ち。
理不尽な目にあっているという怒り。
人から取り残されていくような焦り。
自分に対するコンプレックス。
オレだけモテないさびしさ。(どーゆーことだ!(ーー;))
すぐカッとするところ。


通り魔のブログや性格が報道されるたびに、
「ああ、こういう気持ちはオレの中にもある」
と共感にも似た気持ちがでてくることがある。
共通するところがけっこうあるのだ(-_-;)。
オレだって自分のなかの怒りや絶望にとらわれ、ひとりの世界に閉じこもってその思いを反復し強化し、最後には思い込みが信念にまでなれば、あんなふうになってしまうかもしれない。
想像ができてしまって、怖くなる。




・・・・(落ち込み中)・・・・




・・・でもたぶん(たぶんて(-_-;))オレはそんなふうにはならない!


どんなふうに人に思われようとも、どんなに不本意な人生を歩んでいるときでも、「オレはそうはならない!」と決心していればそうならないのだ。
オレはいろいろなマイナス要因に負けない。心は閉じない。まあ隙間くらいは開けとく(~o~)。


どんなに不運で理不尽な目にあっても、自分の心だけは何を考えようと自由だ。


つーか、食べ物にも不自由していない、だいたい何をしても自由な、この恵まれた日本でいくら「下流」といっても「すごく不幸で理不尽な人生」なんて言ってたらほんと、バチがあたるよ。



前に大学でバイトしていたときに中国人留学生に不思議そうに言われたことがある。
(しかも同じようなことを何人かに。)



「日本は競争社会とか受験が厳しいとか格差とか言ってますけど、こんなの全然たいしたことない。コネ社会でもなく公平な社会だ。皆こんなにチャンスがあるのになぜもっとがんばらないんですか?本当にもったいないです。」



そういえば、オレの会った中国人留学生は皆メチャメチャバイタリティーがあった。
読める本はみんな読み、毎日遅くまで研究して、その後夜はバイト(漢方相談とか太極拳の先生とか。)
付き合いもよくて、特に自分の利になりそうな人との人脈は大事にしていた。
皆、将来ビジネスをしたいという強い望みがあって、とにかく吸収できるものはすべて吸収しようという強い意志が感じられた。
厳しい社会と激しい競争を経験してきたから留学生だからこそ、あんなに強い意志や望みをもてたのかな。


ヌルく育ってきたオレには、やたらに自分の利を主張する彼らの激しさに時々うんざりしたものの、あのバイタリティと意志の強さはうらやましかった。
望みを明確に持ち、ブレずにまっすぐに追い求めていく、あの強さ。




中国4000年の健康法を実践する留学生たち。