助けたいけど助けられない。

「人なんて信じられないからねー」と言う友達がいた。
でもそんなことを人にいうからにはやっぱり何か期待してるんだろう。
本当にそう思っていたら誰にも言わない(~o~)。


そういうことを言ってくる人はどこか非難がましい。
で、なぜかオレが「人代表」みたいな気になるのだ。
そんな風に思ってるんだったら奴の信頼をうらぎらないようにしなければ、と義務感にかられた(~o~)。



でも奴は手ごわかった。
謙遜なのか本気なのかわからないが、すげーモテるくせに「結局顔がすべてだよね」
とため息をつく。自分もかなりいけてるのに、たぶんすげー上のランクと比べて不服なのだ。
よく考えるとオレのほうがぜんぜんモテないし不細工だし、何でオレがフォローせにゃならんのだ!
かなりイヤミになってるのにも気がつかないほど、奴は自分にひたりきり、自分は不幸だと信じていた。


その頃奴はひきこもり(~o~)、オレは働いていた。
会話は電話で、夜中からえんえん続いた。明け方まで続くこともあった。
なんかはけ口が欲しいんだなと思って、オレはつきあった。



でもまったくのボランティアでつきあってたわけじゃない。そんなイイ人じゃない(~o~)。
基本は奴のことを好きだったからだ。
顔はいい、おもしろい、なのに不幸だと言うのを止めたかったのだ。
それは変だ。正しくないと思って。
落ち着かないのだ、明らかに間違ってるので(~o~)。



でも、どんなに言っても奴はがんこだった。
「私は不幸だ」というのはもう信念といえるほどだった。
オレには変えられなかった。


そしてオレは堂々巡りの会話に疲れ、時間的にもキツくなり、奴にそれを伝えた。
悪いけどいつもつきあえるわけじゃない、と。



すると奴は連絡を絶ち、風のうわさでは
「やっぱり人は信じられない」
と言っているらしい。


うーむ。
All or Nothing かー。
 

困っている人とか悩んでる人がいて、助けたいと思ってるんだけど手が出せない、って状態の人がけっこういる。
彼らは、なんていうかきりがないのだ。
オレの能力の範囲内で助ける、ということは許してくれず、まだ足りない、まだ足りない、と要求してくる。
すまん、オレの器じゃムリだ。
助けたいけど助けられない。
すまんが、オレにもオレの人生がある。



しかしお前・・・
オレの相談には乗ってくれたことなかったな。
どーみても、オレのほうが恵まれてないだろ(T_T)。