グローバル化と市場原理主義は世の中をつまらなくする。

と、なんか大きなこと言ってみたが、商店街の話だ( ̄▽ ̄)。


オレの町にある商店街は、10年くらい前までは
個性的な店の多い、面白い商店街だった。
銀製品ばかり置いている店、イギリス直輸入の家具の店、
古い木造の大きなペット屋、偏った品揃えの古本屋。
玩具屋、畳屋、練り物専門店、威勢のいい魚屋、
広い間取りの乾物屋、昭和の匂いのする喫茶店....


チェーン店はほとんどなく、
店主の趣味がでていて
ここにしかないと思わせる味のある愉快な店が多かった。
あまり、はやってそうな店はなかったが。



オレは商店街を歩くのが楽しみだった。ついつい、
デザインのいい小さい銀のスプーンを買ったり、
憧れの木の家具を眺めたり、古本屋で画集を漁ったり、
ずらりとならんだ水槽の中の珍しい形の魚を見に寄ったり、
古い店でジャズを聞きながらコーヒーを飲んだりしていると、
本来の買い物なんてどうでもよくなってしまったのだった( ̄▽ ̄)。




それが、この10年くらいで、そんな愛すべき店はどんどんつぶれ、
結果、ドラッグストアとイベントスペースとスーパーと
チェーンの外食屋ばかりのつまらない商店街になってしまった。




商売人は、金になりそうな商売に集中する。
大手が金を独占し、人はお金のあるほうに流れていく。
それがこの結果だ。


確かに大きい店はやチェーン店は品揃えもいいし、
安いしめんどくさくないし、
便利に使えるけれど、


オレたちはこんな町を望んでいたんだろうか。



もう商店街は楽しみに行くところではなく、生活の用を足すために、
しかたなしに行くところになってしまった。



だから、一刻も惜しんで買い物をする。
商店街を歩く人たちも、売っている人たちも、
なんだかせかせかしている。


独占しなければ、生き残れないものだろうか?
時代の流れを読んでいなければ、生き残る資格はないんだろうか?


競争に勝ったスタンダードな者だけの世界は、
ものすごくつまらないとオレは思う( ̄▽ ̄)。