誰もオレのことなんてたいして見てない。

オレは凹んで言っているわけではない。うれしくて言っているのだ(~o~)。


オレは地元の音楽サークルに入った。
そこには大学生から社会人、主婦、定年退職した人などさまざまなひとがいた。
そこでひとりの主婦に会ったのだ。


彼女はなんというか「自分しか見えてない」ひとだった。
初対面の相手が多いのにムシしていきなり自分の話をはじめる。
誰も聞いてないのに「私はへたなのよね、へたなのよね」と主張する。
上手な人をみると「あなたってうまいのねーどうしてそんなにうまいのかしら」とコワイ目でその人に話しかける。
いつもはのほほんとしているサークルの雰囲気がちょっと変わってしーんとした(~o~)。


演奏しだしても「へたなのよね、ほらまた間違えた、やあねえ」とずっとしゃべっている。うるさいな、もう(~o~)。
だいたい、こんな遊びで集まってるサークルで、なんでそこまで腕にこだわるのだ。


そのうち彼女はひとりでソロの曲を演奏しだした。
「あがっちゃうからだめなのよね、普段はもっと上手なんだけど」とぶつぶつ言っている。
数曲演奏すると
「要は慣れよね、こういう人のいるところで演奏すればいいんだわ。また練習しにくればいいわね。」
あのー、ここは皆で合わせて演奏するところなんだけど・・。


だいたい、アンタがうまかろうが下手だろうが誰もたいして気にとめちゃいないよ!
もっと楽しくやろうよー。

と、オレは心底言いたかった。


しかしあれはある日のオレの姿でもある。
人目を気にしてギクシャクする。
上がり症で、ドツボにはまり落ち込む。
自意識過剰で、どうふるまっていいかわからなくなる。


オレが彼女に思った言葉は、そのままオレにもあてはまる。
そうなのだ。
あれはオレに向けた言葉でもある。


誰もオレのことを気にしちゃいない。
だからもっと楽に、好きにやればいいのだ。
人目なんて関係ねえ。
もともとみてないんだからさ、気にしても意味ないって(~o~)。